「年収も、性格も、見た目も、価値観も。どれも妥協したくないのに、条件を並べるほど誰にも会えなくなっていく」。そんな苦しさを抱えていませんか。この記事では、結婚相手に求めすぎると苦しくなる理由と、条件を楽に整理する方法を解説します。婚活相談に数多く携わってきた立場から気づいたのは、苦しさの原因は理想の高さそのものではなく「全部を同じ重さで求めていること」だという点です。読み終わるころには、譲れないものと手放していいものの線引きができ、相手を見る目がぐっと軽くなります。ぜひ最後まで読んでみてください。
結婚相手に求めすぎると苦しくなる理由
条件を足すほど、当てはまる人は急に減っていく
条件は、1つ足すごとに「足し算」ではなく「掛け算」で相手を減らしていきます。たとえば、仮にそれぞれの条件に当てはまる人が2人に1人いるとしましょう。それでも5つ重ねると、すべてを満たす人は約30人に1人まで減ってしまいます。
しかも、その人があなたを選んでくれるかどうかは、また別の話です。条件を増やすほど「会える人がいない」「会っても減点ばかりしてしまう」という状態になり、婚活そのものが苦しくなっていきます。相手が悪いのでも、あなたの魅力が足りないのでもなく、仕組みとしてそうなりやすいのです。
求めすぎの裏にあるのは「結婚で後悔したくない」という不安
では、なぜ条件は増えてしまうのでしょうか。大きな理由は、失敗したくないという不安です。結婚相談所Presiaが20〜50代の既婚女性287人に行った調査では、70.0%が「今の夫との結婚を後悔したことがある」と回答しています。(出典)
こうした話を見聞きすると、「自分は後悔したくない」と思うのは自然なこと。その結果、念のための条件がどんどん増えていきます。ただ、同じ調査で注目したいのは後悔の中身です。「妥協しなければよかったこと」の上位は経済力・金銭感覚でしたが、「妥協してもよかったこと」の1位は容姿、2位は服装・センスでした。(出典)
つまり、すべての条件が同じ重さで将来の満足につながるわけではありません。後悔を防ぐのは「条件の数」ではなく、「どれを大事にするかの見極め」です。結婚前後のギャップについては結婚して分かる現実|理想とのギャップ5つと後悔しないための準備でも詳しく解説しています。
結婚相手に求めすぎていた人の実例|条件を全部満たす人でも苦しかった
この相談をしてくれたCさんは、決して高望みをしているつもりはありませんでした。「普通の人でいい」と話していたのですが、書き出してもらうと希望は12個。年収、身長、学歴、勤務地、趣味、連絡の頻度、食の好みまで、すべてが「できれば」ではなく「必須」になっていました。
実例:条件を3つに絞ったら、相手の良いところが見えるようになった
Cさんにお願いしたのは、12個の条件を「これがないと一緒に暮らせないもの」と「あったら嬉しいもの」に分けることでした。残った必須条件は、金銭感覚が近いこと、話し合いができること、一緒にいて気を遣わないことの3つだけ。
すると不思議なことに、同じ相手と会っているのに見え方が変わりました。「返信は遅いけれど、会ったときはちゃんと話を聞いてくれる」「店選びは任せればいい」と、減点ではなく加点で見られるようになったのです。Cさんは「相手は変わっていないのに、自分が楽になった」と話してくれました。
先ほどの調査でも、結婚してよかったと感じる瞬間の1位は「一緒にいて気を遣わない」でした。(出典) スペックではなく、日々の居心地が満足を支えていることがわかります。安心感の見極め方は結婚相手に必要なのは安心感|一緒にいて疲れない人の特徴と見極める3つの視点も参考にしてみてください。
結婚相手への求めすぎを手放す3つの整理法
条件を「必須3つ」と「あったら嬉しい」に分ける
まずは、相手に求めることを思いつくだけ紙に書き出します。そのうえで、次の基準で仕分けしてみてください。
- ✓必須(3つまで)
これが欠けると毎日の生活がつらくなるもの。お金の使い方、話し合いができるか、居心地などが入りやすい項目です。 - ✓あったら嬉しい
満たしていれば加点になるもの。身長・見た目・趣味の一致などは、ここに移しても暮らしは困りません。 - ✓実はどちらでもいい
周りの目や「普通はこう」という思い込みで入っていただけのもの。書き出すと意外に多く見つかります。
3つという数字に厳密な根拠があるわけではありませんが、相談の現場では「片手で数えられないと、会っている最中に確認しきれない」という実感があります。価値観のどこを確かめるべきかは結婚で価値観が大事な理由|ズレやすい4つのポイントと相手との価値観を確かめる方法にまとめています。
その条件が「なぜ必要か」を一言で説明してみる
次に、残した条件ひとつずつに「なぜ?」と聞いてみます。たとえば「年収600万円以上」と書いた理由が「お金の不安なく暮らしたいから」なら、本当に必要なのは数字ではなく「家計を一緒に考えられること」かもしれません。共働きで支え合える相手なら、条件の形は変わります。
条件の奥にある本当の願いがわかると、当てはまる人の幅が広がります。同時に、相手の肩書きではなく人柄を見られるようになります。理由を説明できない条件は、誰かの物差しを借りているだけのことが多いので、いったん外してみてください。
「自分は相手に何を渡せるか」も同じ紙に書く
求めすぎて苦しいとき、視線は相手の足りないところにばかり向いています。そこで、条件を書いた紙の横に「自分が相手に渡せるもの」を3つ書いてみましょう。話を最後まで聞ける、料理が好き、機嫌が安定している。小さなことで構いません。
これは自分を責めるための作業ではありません。結婚は条件の審査ではなく、お互いに持ち寄って暮らしをつくるもの。そう捉え直せると、相手にも完璧を求めなくて済むようになり、会う時間そのものが楽になります。
まとめ
結婚相手に求めすぎると苦しくなるのは、条件を足すほど当てはまる人が減り、出会えても減点で見てしまうからです。その裏には「後悔したくない」という、ごく自然な不安があります。調査でも、妥協して後悔しやすいのはお金に関することで、容姿やセンスは妥協してもよかったという声が多数でした。
だからこそ、必須を3つに絞る、理由を言葉にする、自分が渡せるものも書く。この3つで、条件は「相手を落とす基準」から「自分に合う人を見つける目印」に変わります。理想を持つことは悪いことではありません。大事なものを選び直せたとき、目の前の人の良さがきっと見えてきます。
この記事を書いた人
ザビ丸
元・恋愛下手くそ人間。合コン100回・300人超との出会いを経て、「好かれる人」と「選ばれない人」の違いを研究。婚活・恋愛で消耗しているあなたに、現場で気づいたリアルを届けます。

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